先日、”子供の『かんしゃく』が起きる理由と今からできること”という、リタリコさんの主催する保護者向けの勉強会に参加しました。
オンラインでの開催でしたが、今回だけで実に全国から200名近い参加者がおり、保護者の皆様の関心の高さに驚きました。
やはり話は発達障がいと診断されているお子さんの事を中心に進んでいましたが、参加されている方の中には、特に発達障がいの診断は下りていないけれども、日々のかんしゃくに悩んでいる、もう高校生になるのにかんしゃくがひどくて困っている等の声がきかれました。
私は、発達障がいの子(もう成人しましたが)を持つ親でありながら、ピアノ教室で発達障がいの生徒さんを支援する立場でもありますので、とても興味深く聞いておりました。
その中で、支援する立場としては、かんしゃくは長い目で見ながら根気強く色々な支援方法をためしていくしかないという結論だったのですが、保護者の皆さんは、今すぐこの子のかんしゃくをなんとかしてもらいたい!という、切実な声が多く上がっており、支援者と保護者の意識のズレのようなものも感じました。
特に、ある保護者の方は、”かんしゃくを起こさないようにするということは、その子の我儘を受け入れることに繋がりかねない。こどもはかんしゃくを起こせば自分の我儘がなんでも通ると学習してしまう”との意見が上がり、多くの賛同を集めていました。
私も同意見です。
ピアノ教室に来てかんしゃくを起こしてしまう理由は大きく分けて2つあります。
①自分のやりたいことしかしたくない(この曲は嫌だ、難しい事はやりたくない等)
②先生の気を引きたい(兄弟のレッスン中などに、泣いて自分に注目を集めて遊んでもらいたい)
お子さんの気持ちは痛いほどわかりますが、ここはピアノ教室。
がみがみと𠮟りつけるような事は絶対にしませんが、ある程度心を鬼にして対応しなければならないことがたくさんあります。
特に②の気を引きたいちゃんには、本当はたくさん遊んであげたい気持ちをぐっと我慢して(笑)、「今はお兄ちゃんのレッスンだから静かに待とうね」と何度も根気強く伝えます。
すぐには改善されませんが、徐々にお子さんもわかってくれます。
結局は時間をかけて対応するしかないのがなんとも歯がゆいですが、急がばまわれと自分に言い聞かせて日々がんばっています!
0コメント