その③の続き
ADHDの診断を受けているにしろ、いないにしろ、ガミガミと叱る厳しい『ザ・昭和』な指導のやり方は、私は大嫌いな人間です。
最近では、スポーツ界でも、体罰はもちろん、いわゆる『行き過ぎた指導』が問題になっていますね。
どこまでが『指導』で、どこからが『行き過ぎた指導』なのか…
難しい判断ですが、私は、『本人が負担を感じたら』それは、もうすでに『行き過ぎた指導』に片足を踏み入れた状態になっていると考えています。
その、本人が負担を感じるポイントは、一人ひとり違います。
宿題を4曲5曲抱えて、こちらが心配になるほど練習に打ち込んでも平気な顔をしている子。
たった1曲だけでも、日々の練習がいっぱいいっぱいな子。←かと思えば、ある日突然、「もっとむずかしい曲ひいてみたい!」なんて言ってくれたりします。
練習しないこと、できないことを頭ごなしに𠮟りつけて、自分から「もっと難しい曲を!」などどいう言葉が出てくるでしょうか?
もちろん、叱られて伸びるタイプのお子さんがいることも十分承知しています。
が、私がたくさんのお子さんを指導させて頂いて、痛感しているのは、叱られて伸びるタイプはごくごく少数派です。
ほとんどのお子さんは、叱られると委縮します。
そして、叱られないための行動を取るようになります。
…嘘をついてでも。
なんだか、ちょっと重い話になってしまいましたが、障がいがあっても無くても、ひとりひとりに寄り添い、十分にコミュニケーションを取りながらレッスンを進めていくことが何よりも大事なんだと、日々気持ちを新たにしています!
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